入院手術のメリット

当院が考える入院手術の主なメリットは以下の4点です。
当院での手術をお考えの方はこれらの点も参考にしていただきまして、ご検討下さいますようお願い致します。
①術後肛門痛への対応のため
②術後の出血などへの対応のため
③術後の排便の不安解消のため
④腰椎麻酔による合併症予防のため

詳細は以下の通りとなります。

①術後肛門痛への対応のため

痛みは人によって様々です。
例えば、痔核切除の場合は3カ所以上の切除の場合、手術当日とその翌日は痛みが強く、活動はかなり制限されます。術後1週間目くらいになると、日常生活が送れるくらいに痛みが徐々に改善していきますが、排便時の痛みなどは術後2週間くらいは継続します。
手術自体は日帰りでも可能な手術もありますが、ご自宅に戻ると仕事や家事などで、休みたくても十分に安静に過ごせない方が多いと思います。
このような理由から、当院では一番痛みの強い最初の1週間目を、楽に過ごして頂くため入院での手術をお勧めしています。

②術後の出血などへの対応のため

肛門手術の術後は,術後2週間目くらいまで創部から大量に出血する可能性があります.
特に術後1週間はより注意が必要となります.
また,傷が閉じるまでは排便時に出血を伴ったり,浸出液という組織液が出たりします.
入院であれば,出血をした場合に看護師が確認をいたしますので,どの程度の出血までは様子をみることができるかなどをお伝えいたしますので,退院後もご自宅で安心してお過ごしい
ただけます. 入院中にご自身で不安な点を一つでも解消してご帰宅いただけることも,入院での手術のメリットと考えます.

③術後の排便に対する不安解消のため

肛門手術の術後は,どうしても排便時に肛門部痛を伴います.
手術の方法にもよりますが,痔核切除の場合には,術後2週間は排便時の肛門部痛を伴う方が多くいらっしゃいます.
また手術直後は,痛みや傷口が裂けて出血してしまわないかなどの不安から,排便がうまくできない方もいらっしゃいます.
入院中であれば,排便時に多少出血をしてもすぐ対応することができますし,それぞれの患者様が持っている排便の不安につきましてもスタッフにご相談いただくことで,少しでも排便の不安を減らしてご帰宅いただけます.
患者様の中には入院中に排便のリズムを作って退院される方もいらっしゃいますが,日頃便秘気味の方などは少なくとも手術後1回は入院中に排便をしていただくことで,退院後の排便に対する不安を少しでも減らすことができると考えます.

④当院では肛門手術の際に基本的に腰椎麻酔にて手術を行います.

これは下半身のみ4−5時間麻痺する麻酔で,肛門部の筋肉がゆるみ,手術の視野が非常に良くなることでより確実な手術を行うことが可能となります.
また,複雑痔瘻など局所麻酔では難しい手術にも対応が可能です.
しかしながら腰椎麻酔の合併症として頭痛があり,動き回ったり,長時間うつむいて読書をしたりテレビを見たりすることで起こることがあります.
この頭痛の予防としては,手術当日と下半身の麻痺が改善した後から手術翌日くらいはお手洗いや食事の時以外は基本的にベッドで安静に過ごしていただくことをお勧めしています.
このことから,腰椎麻酔で手術を受けられた方には,最低でも2泊3日からの入院をお願いしております.